[サンフランシスコ 18日 ロイター] - 米議決権行使助言会社インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)は18日、米電気自動車大手テスラの取締役2人の再任案への反対を推奨した。
ISSが再任反対を推奨した取締役はテスラの指名・コーポレートガバナンス委員会のメンバーであるアイラ・エーレンプレイス氏とキャスリーン・ウィルソン・トンプソン氏。
ISSが推奨理由の一つに挙げたのは「特定の取締役が相当量の自社株を担保として差し入れていることを鑑みた取締役会のリスク監督」に関する懸念。
取締役や執行役員による自社株の担保差し入れは、社外の株主の投資にリスクとなり得ると指摘し、当該取締役、執行役員がマージンコール(追加担保の差し入れ)に直面し自社株の売却を余儀なくされる可能性があると説明した。
ISSによると、3月31日時点で、最高経営責任者のイーロン・マスク氏、取締役のキンバル・マスク氏とエーレンプレイス氏が、保有株式の一部を担保として差し入れていた。
ISSはまた、テスラの従業員が労働組合を結成する権利に関する株主提案に賛成するよう推奨した。
テスラの年次株主総会は8月4日に予定されている。