[ブリュッセル 3日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州委員会は3日、大半の加盟国が中国からの渡航者に対する出発前の新型コロナウイルス検査導入を支持していると明らかにした。
加盟国の医療専門家でつくる諮問機関、保健安全委員会(HSC)が3日に会合を開いた。
欧州委報道官は「圧倒的多数の国が出発前検査を支持している。これらの措置は最も適した便や空港に的を絞り、有効性を確保すべく協調的に行う必要がある」と述べた。
欧州委は会合のために用意した草案で、中国発の便でのマスク着用推奨や排水検査、空港でのゲノム解析強化、EU域内の検査・ワクチン接種拡大などを提案した。
報道官は草案について「加盟国の意見を踏まえて修正、採択される」とし、EU保健当局者による4日の会合でこれらの措置についてさらに協議すると述べた。
また、中国の新型コロナを巡る状況の変化や同国の渡航制限緩和に伴う旅行者増加の影響に協調的なアプローチで対応することで全加盟国が合意したと明らかにした。