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イタリア、AI活用した犯罪の厳罰化検討 市場操作や資金洗浄

発行済 2024-04-10 15:03
更新済 2024-04-10 15:09

Elvira Pollina Angelo Amante

[ミラノ/ローマ 9日 ロイター] - イタリア政府が、人工知能(AI)を利用した犯罪に対する厳罰化を検討していることが、ロイターが9日入手した法案の草案で分かった。AIツールを活用した市場の不正操作、マネーロンダリングを想定する。

法案は、「基本的権利への影響」や関連する経済的・社会的リスクに対処するため、イタリアにおけるAIの「研究、実験、開発、採用、応用」に関する一般原則を定めるもの。

医療分野や司法機関でのAI使用が想定されており、労働条件への影響に焦点が当てられている。国家的なAI戦略の基盤も盛り込む。

犯罪については、AIツールを通じた市場の不正操作に対する罰則を強化し、マネーロンダリングにAIを使用した場合は加重要素となると規定。また、AIを使った著作権侵害に対する罰金や、有害なディープフェイクなどへの3年以下の懲役刑を定めている。

イタリアは今年、主要7カ国(G7)の議長国で、メローニ首相はAIを主要課題の一つとしている。

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