フロリダ州ボカラトン - オフィス用品小売業のODP Corporation (NASDAQ:ODP)は、厳しいマクロ経済環境と消費者支出の減少に直面し、第3四半期の調整後1株当たり利益と売上高がアナリストの予想を下回ったと発表しました。また、通期の見通しも引き下げました。
ODPの第3四半期の調整後1株当たり利益は0.71ドルで、アナリストのコンセンサス予想1.60ドルを大幅に下回りました。売上高は17.8億ドルで、前年同期比11%減少し、アナリストが予想していた18.2億ドルを下回りました。
ジェリー・スミスCEOは「当四半期の業績は予想を下回りました。主に小売部門が影響を受け、厳しいマクロ経済環境が業績に影響を与えました」と述べました。さらに、経済状況の悪化により消費者や企業の支出が慎重になり、重要な新学期シーズンの需要に影響を与えたと指摘しました。
同社のODP Business Solutions部門の売上高は8%減少して9.16億ドルとなり、Office Depot小売部門の売上高は15%減少して8.52億ドルとなりました。ODPは当四半期に9店舗を閉鎖し、期末時点で885店舗となりました。
今後の見通しについて、ODPは2024年通期のガイダンスを引き下げました。同社は現在、調整後1株当たり利益を3.10ドルから3.80ドルと予想しており、これは以前の見通しおよびアナリストのコンセンサス予想4.27ドルを下回っています。売上高は約70億ドルと予想され、これも以前のガイダンスおよびアナリストが予想していた70.9億ドルを下回っています。
弱い四半期業績にもかかわらず、スミスCEOは同社のB2B戦略の進展を強調し、10年間で最大15億ドルの価値がある大型の複数年契約を獲得したことを挙げました。ODPはサプライチェーンと流通能力を活用して、新たな隣接産業セグメントでの成長機会を追求しています。
同社は第3四半期中に10億ドルの自社株買いプログラムの一環として1.02億ドルの株式を買い戻しました。しかし、ODPは今後、主要なB2B成長イニシアチブへの投資を優先するため、「自社株買いのペースを大幅に緩和する」と予想しています。
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