■決算動向
(1) 2015年3月期業績概要
デリカフーズ (TOKYO:3392)の5月8日付で発表された2015年3月期の連結業績は、売上高が前期比5.3%増の28,042百万円、営業利益が同48.6%増の746百万円、経常利益が同52.0%増の765百万円、当期純利益が同77.2%増の489百万円と2期ぶりに過去最高業績を更新した。
また、同社が2012年に発表した中期経営計画の第1フェーズ(2013年3月−2015年3月期)の目標値であった売上高27,000百万円、経常利益750百万円も達成した。
市場環境としては、食品事故による消費者の「食の安全・安心」に対する意識が高まるなかで、同社の高品質な物流サービスが顧客からも高く評価され、既存顧客での取引シェア拡大だけでなく、新規顧客の開拓も順調に進んだ。
また、外食業界のトレンドが「低価格化」から「健康志向」に変化するなかで、メニュー提案営業を得意とする同社にとっても追い風となった。
一方、原価面では夏場の天候不順による野菜の発育不良が影響して、カット野菜の生産性が一時的に低下したものの、下期以降は野菜の品質も安定し、カット野菜の生産性が向上したことや、東京第二FSセンターの稼働率もフル稼働となったことで、売上原価率は74.7%と前期比1.4ポイント低下した。
販管費率は人件費や物流費の上昇を主因として、22.7%と前期比0.7ポイント上昇したものの、原価率の改善要因が大きく、営業利益率は2.7%と同0.8ポイント上昇した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
また、同社が2012年に発表した中期経営計画の第1フェーズ(2013年3月−2015年3月期)の目標値であった売上高27,000百万円、経常利益750百万円も達成した。
市場環境としては、食品事故による消費者の「食の安全・安心」に対する意識が高まるなかで、同社の高品質な物流サービスが顧客からも高く評価され、既存顧客での取引シェア拡大だけでなく、新規顧客の開拓も順調に進んだ。
また、外食業界のトレンドが「低価格化」から「健康志向」に変化するなかで、メニュー提案営業を得意とする同社にとっても追い風となった。
一方、原価面では夏場の天候不順による野菜の発育不良が影響して、カット野菜の生産性が一時的に低下したものの、下期以降は野菜の品質も安定し、カット野菜の生産性が向上したことや、東京第二FSセンターの稼働率もフル稼働となったことで、売上原価率は74.7%と前期比1.4ポイント低下した。
販管費率は人件費や物流費の上昇を主因として、22.7%と前期比0.7ポイント上昇したものの、原価率の改善要因が大きく、営業利益率は2.7%と同0.8ポイント上昇した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)