タマホーム (T:1419)は10日、2019年5月期連結決算を発表した。
売上高が前期比11.3%増の1,868.74億円、営業利益が同58.3%増の73.66億円、経常利益が同72.6%増の69.55億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同92.1%増の39.34億円となった。
住宅事業の売上高は前期比6.9%増の1,516.47億円、営業利益は同67.2%減の8.01億円となった。
新しく12ヶ所(うち移転4ヶ所)の出店を行い、営業拠点は245ヶ所となり、加えて、モデルハウス、ショールームのリニューアルを24ヶ所で実施した。
引渡棟数については前期比6.7%増加した。
一方、価格と利益率を抑えて設定した地域限定商品の比率が高くなったこと、また受注増に関わる販売費及び一般管理費等、売上拡大に向けた費用が増加し、増収減益となった。
また、リフォーム事業においては、保証延長工事等のリフォーム受注活動を積極的に展開し増収となったが、利益面では、市場ニーズの変化に伴う受注商品の構成変化により粗利率が低下し減益となった。
不動産事業の売上高は前期比47.8%増の266.40億円、営業利益は同301.5%増の55.53億円となった。
資金回転率を重視した10区画以下の小規模分譲地を中心とした仕入、販売に取り組み、受注・引渡ともに好調に推移した。
オフィス区分所有権販売事業においては、当年度より本格的に売上が計上され、また、販売用不動産を売却したため、売上高、営業利益ともに前年度を大きく上回った。
金融事業の売上高は前期比0.1%増の11.65億円、営業利益は同16.1%減の4.32億円となった。
積極的な保険営業とつなぎ融資の取り扱いにより売上が堅調に推移したが、販売体制強化のための販売費及び一般管理費増のため減益となった。
エネルギー事業の売上高は前期比0.3%増の8.82億円、営業利益は同1.1%減の3.27億円となった。
福岡県大牟田市でのメガソーラー発電施設の商業運転が引き続き堅調に推移した。
その他事業の売上高は前期比8.9%増の65.38億円、営業利益は1.35億円(前期は0.53億円の損失)となった。
住宅事業における引渡棟数の増加により住宅周辺事業が好調に推移した。
2020年5月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比7.0%増の2,000.00億円、営業利益が同4.5%増の77.00億円、経常利益が同7.8%増の75.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同9.3%増の43.00億円を見込んでいる。
また、19年5月期の期末配当金について、前回予想から2.00円増額し、1株当たり38.00円、年間配当金を1株当たり53.00円とすることを発表した。