[ロンドン 22日 ロイター] - 人材コンサルタント会社XpertHRによると、5─7月に英大手企業が賃金交渉で従業員と合意した平均賃上げ率は2.6%で、2008年10─12月以来の高い伸び率を記録した。
ただ、年に1度の賃金交渉で前回交渉時よりも高い賃金で妥結したのは全体の4分の1未満にとどまり、賃金を引き下げた割合が43%にとなったことは、企業の慎重姿勢を物語っているとXpertHRは指摘した。
XpertHRのアナリスト、シェイラ・アットウッド氏は、持続的な賃金上昇が始まったと結論付けるのは時期尚早だと述べた。
賃金交渉で賃金が上昇し始めたのは約1年前。失業率が低下するなど、人材確保が難しくなったことが背景にある。ただ、最近の賃上げ率は2.5%前後でほぼ横ばいで推移していた。