[ロンドン 3日 ロイター] - IHSマークイット/CIPSが3日に発表した2月の英建設業購買担当者景気指数(PMI)は52.6となり、前月の48.4から上昇した。好不況の分かれ目となる50を2019年4月以来初めて上回り、2018年12月以来の高水準となった。
ジョンソン首相の総選挙での勝利が指数押し上げにつながった。
新規受注は2015年12月以来の高水準だった。
昨年12月の英総選挙では、ジョンソン首相率いる与党・保守党が単独過半数を獲得し地滑り的勝利を収めた。欧州連合(EU)離脱に関する不透明感が後退したことから、英経済は回復の兆候をみせている。
IHSマークイットは、新型コロナウイルスの影響については来月のデータをみる必要があると指摘。エコノミックディレクターのティム・ムーア氏は「建設受注は年初に回復し始めたが、新型ウイルスの経済への影響が不透明なことが気がかり。景気が再び減速すれば、国内の投資支出が凍結され、英建設セクターの見通しも冷え込む」と語った。