[ベルリン 9日 ロイター] - 調査会社センティックスが9日に発表した3月のユーロ圏投資家センチメント指数はマイナス17.1と、前月の5.2から大幅に低下し、2013年4月以来の低水準となった。新型コロナウイルスの感染拡大が景気低迷を長期化させるとの見方が背景。
ロイターがまとめた予想はマイナス11.1だった。調査は3月5日から7日まで、1155人の投資家を対象に実施された。
センティックスを率いるマンフレッド・ヒューブナー氏は「投資家は長期にわたる景気低迷に備えている」と述べた。
ドイツは8日、新型ウイルスの感染拡大で影響を受ける企業向けの支援を表明したほか、保健相が国民に大型イベントの中止を呼び掛けた。
ヒューブナー氏は、金融政策への投資家の期待は大きいと指摘。12日に欧州中央銀行(ECB)の理事会開催を控え、「もし政策対応が何も出なければ、リーマン・ショックの再来があっても驚かないだろう」と述べたうえで、景気後退の状況はこの先数カ月間にわたって続くとの見方を示した。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200309T105501+0000