[東京 3日 ロイター] - 内閣府が3日発表した1─3期実質国内総生産(GDP)2次速報の再改定値は前期比0.6%減、年率換算では2.2%減となり、2次速報と変わらなかった。法人企業統計の改定を受けて設備投資が下方修正されたものの、在庫要因は上方修正されたため、下2桁では前期比マイナス0.57%からマイナス0.56%に小幅ながら上方修正された。年率でもマイナス2.24%からマイナス2.22%に小幅上方修正された。
ロイターがまとめた民間調査機関の事前予測では、予測中央値は前期比マイナス0.7%、年率マイナス2.8%だった。
民間企業設備が1.9%から1.7%に下方修正されたが、民間在庫変動が0.10%減から0.06%減に上方修正された。法人企業統計で原材料および仕掛品在庫が上方修正されたのを反映した。
GDPの2次速報で再改定値を公表するのは異例。新型コロナウイルスの急激な感染拡大で法人企業統計の速報段階での集計に偏りが懸念されたのが公表理由。
再改定値を受けた2019年度の実質GDPは前年比0.0%で変わらなかった。下2桁でも同0.03%で変わらなかった。
*内容を追加しました。
(竹本能文 編集:内田慎一) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200803T001628+0000