[ベルリン 29日 ロイター] - ドイツ連邦雇用庁が発表した10月の失業者数(季節調整後)は前月比3万5000人減の286万3000人となり、減少幅はロイターがまとめたエコノミスト予想の5000人を大きく上回った。
個人消費が第4・四半期の経済成長を下支えすることを示す結果となったが、新型コロナウイルスの流行再拡大を受けて今週始まった部分的なロックダウン(都市封鎖)が消費を圧迫する可能性が高い。
失業率は前月の6.3%から6.2%へ低下した。
雇用庁のシェーレ長官は「10月は失業と不完全雇用が大幅に減少した。時短勤務制度の利用は減り続ける」と述べた。
新型コロナの第1波の影響が一部で残っているほか、新たな制限も打撃になるとの見方を示した上で「労働市場が崩壊することはない」と言明した。
時短勤務制度は新型コロナ対策として導入され、直近のデータによると利用者は8月時点で258万人となった。7月の400万人超、最も多かった4月の600万人弱と比べて大幅に減少した。