[ロンドン 16日 ロイター] - IHSマークイット/CIPSが発表した英国の12月の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.7と、11月の49.0から上昇し、景況の拡大・悪化の分かれ目となる50を上回った。ただ、市場予想の51.3には届かなかった。
IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「活力が足りない。消費者に近いサービス、特にホテル、レストラン、観光は生産がさらに縮小し、法人向けサービスや輸送、製造部門の伸びをほぼ相殺している」と述べた。
サービス部門PMIは49.9で、5カ月ぶりの低水準だった11月の47.6から上昇した。
製造部門PMIは3年ぶりの高水準となる57.3に上昇。前月は55.6だった。
ただ、大部分は原材料コストの上昇と納期長期化によるゆがみが反映された結果だ。これらは通常、景気回復のサインだが、今回は欧州連合(EU)との貿易障壁が1月1日に生じる可能性があることを控えた備蓄が影響している。
工場の生産動向を示す指数は6月以来の低水準だった。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20201216T103710+0000