[ロンドン 13日 ロイター] - ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の発表によると、金を裏付けとする上場投資信託(ETF)の金保有高は昨年12月、2カ月連続で減少した。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大初期に金を買う動きが広がったことを受け、2020年通年では過去最大の伸びを記録した。
WGCによると、金ETFが保有する金の残高は昨年1年間で876トン増加した。これは世界の年間生産量の約4分の1に当たる。年間の増加幅としては、これまでの最高記録だった2009年の646トンを大きく上回った。
保有高は3751トン、金額にして約2250億ドルとなった。
昨年終盤にかけては、新型コロナワクチンの接種が始まったことや、景気回復の恩恵を受ける資産への関心が再び高まったことなどから、金への投資は減速した。
金価格は1トン=1850ドル前後と、8月に付けた最高値(2072.50ドル)から下落し、ETFの金保有高は11月に109トン、12月に40トン、それぞれ減少した。