[ロンドン 29日 ロイター] - 英小規模企業連盟(FSB)の調査によると、国内の小規模輸出業者の5分の1以上が欧州連合(EU)向けの輸出を中断していることが明らかになった。また、4%はEU向け輸出の打ち切りを決めた。
国内の132の輸出業者を対象に3月1─15日に調査を実施した。EU向け輸出を中断していると回答した企業は30社。打ち切りを決定した企業は5社だった。
10社中約1社がEU域内に拠点を設けた、また設けることを検討していると回答した。
FSBのマイク・チェリー会長は「国際的に事業展開する企業は、手間のかかる慣れない事務処理に追われている」と指摘。「初期段階で起こると想定していた問題が、恒久的になる恐れがある」と指摘した。
英国立統計局(ONS)が12日に発表した貿易収支によると、1月の英国のEU向けモノの輸出は前月比40.7%減、EUからの輸入が28.8%減と、ともに過去最大の落ち込みを記録した。