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米鉱工業生産、4月は製造業が0.4%上昇

発行済 2021-05-15 00:34
更新済 2021-05-15 00:36

[ワシントン 14日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が14日発表した4月の鉱工業生産統計は、製造業生産指数が0.4%上昇だった。寒波により2月に南部で稼働停止していた工場が再開したことが押し上げ要因で、自動車生産の低下を相殺した。市場予想と一致した。

3月は3.1%上昇していた。

製造業生産は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準を小幅に下回る水準を維持している。

FRBは「主要な押し上げ要因は、南中央部を襲った寒波により2月に稼働停止し、3月も停止していた工場が再開したことだ」と述べた。「2月の鉱工業生産の落ち込みと、その後の3月の持ち直しは、先月の発表よりも大きかった推定される」とした。

米経済の11.9%を占める製造業は、大規模な景気刺激策と、パンデミックによる需要のサービスからモノへの移行が押し上げ要因となっている。ただモノの需要急増に伴い原材料が不足した。また、新型コロナ危機により一部の人が依然働きに出ていない状況で、供給網の混乱の一因となっている。

半導体チップが世界的に不足していることで自動車メーカーは生産削減を余儀なくされている。製造業生産指数のうち自動車・同部品は4.3%低下した。自動車を除く製造業生産指数は0.7%上昇だった。

鉱工業生産統計のうち公益事業は2.6%上昇、鉱業は0.7%上昇した。全体の鉱工業生産指数は0.7%上昇。3月は2.4%上昇していた。

企業がどれだけ資源をフル活用しているかを示す稼働率は、製造業が74.1%と、3月の73.8%から上昇。全体の稼働率は0.5%ポイント上昇の74.9%だった。1972─2020年の平均を4.7%ポイント下回っている。FRB当局者は、経済のスラック(需給の緩み)を見極める指標として稼働率に注目している。

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