[ワシントン 3日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が3日に発表した5月の非製造業総合指数(NMI)は64.0と、前月の62.7から上昇し、過去最高を記録した。経済活動が完全な再開に向かい需要が活性化していることを背景に、市場予想の63.0も上回った。ただ、企業は原材料と労働力の不足に起因するコスト増に直面している。
指数は50が景気拡大・縮小の節目となる。サービス業は米経済の3分の2超を占める。
供給業者の納入を示す指数は70.4と、66.1から上昇。50を上回ると納入に時間がかかっていることが示されるが、通常は力強い経済と消費者の需要増が背景にあるため、プラスの動きと受け止められている。
受注残は61.1と、55.7から上昇。1日にISMが発表した5月の製造業景気指数でも同様の動きが示されていた。
供給網の逼迫が続く中、支払価格は80.6と、76.8から上昇。2005年9月以来の高水準を付けた。一部のエコノミストはインフレ上昇は一過性のものではなく、根強く継続する可能性があるとの見解を示しているが、こうした見方が裏付けられる可能性がある。
新規受注は63.9と、63.2から上昇。一方、雇用指数は55.3と58.8から低下。労働力不足の中、企業の採用が鈍っていることが示唆された。