[オタワ 6日 ロイター] - カナダ統計局が6日発表した7月の雇用統計は、雇用者数が9万4000人増加したものの、伸びは予想の17万7500人を大きく下回った。失業率は7.5%に改善したものの、予想の7.4%ほどは低下しなかった。
フルタイム雇用は8万3000人増、パートタイム雇用は1万1000人増。産業別では、サービス業が9万2900人増加した一方、製造業の増加は1000人にとどまった。
CIBCキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、ロイス・メンデス氏は、6月の伸びと加算しても、新型コロナウイルス感染拡大第3波で失われた雇用の全てはまだ回復されていないと指摘。「政府の潤沢な失業手当のほか、感染に対する懸念や子育て問題などを反映し、労働力が不足する中、雇用の伸びは今後、減速していく公算が大きい」と述べた。