[ワシントン 6日 ロイター] - 米商務省が6日に発表した6月の卸売在庫は前月比1.1%増と、速報値の0.8%増から上方改定された。好調な個人消費に対応するために企業が在庫を補充した。市場予想は0.8%増だった。
5月は1.3%増加していた。
6月の前年同月比は10.5%増だった。
在庫は国内総生産(GDP)の重要な要素である。卸売在庫のGDP算出に用いられる項目は6月に1.2%増加した。
政府が先週発表した第2・四半期の個人消費は前四半期から伸びが加速した。新型コロナウイルスのワクチン接種の進展により需要がサービスに戻る中でも、モノの消費が底堅く伸びた。個人消費が2桁台で伸びたことでGDPは19年第4・四半期のピークを上回った。
企業在庫は第2・四半期に急速に減った。6月は輸入が過去最高となり、モノの貿易赤字が過去最高に達した。
卸売売上高は前月比2.0%増。5月は0.8%増加していた。6月の売り上げペースで在庫が全てはけるのに必要な期間は1.22カ月。前月は1.23カ月だった。