[ワシントン 15日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀が15日に発表した9月の同州製造業業況指数は34.3と、8月の18.3から上昇した。指数はゼロを上回ると製造業の拡大を示す。予想は18.0だった。
ただ、供給面での課題は残っており、納期指数は過去最高となった。6カ月先の業況指数は48.4と8月の46.5から上昇し、製造業者が楽観的な見通しであることを示した。
新規受注指数は33.7と8月の14.8から上昇。雇用指数も12.8から20.5に上昇した。
オックスフォード・エコノミクスの米国担当主任エコノミスト、オレン・クラクキン氏は「旺盛な商品需要、設備投資の増加、海外からの需要の回復により、2022年に向けて企業活動は健全な成長を続ける」と指摘。「しかし、サプライチェーン(供給網)と雇用の根強い問題が同時に拡大を制限しており、新型コロナウイルス危機が国内外で効果的に抑制されるまで、これらの逆風が大きく減退することはないだろう」と述べた。