[フランクフルト 18日 ロイター] - ドイツの保険大手アリアンツのオリバー・ベーテ最高経営責任者(CEO)は18日、金融システムはより安全ではなく、より危険になっているとの見解を示した。投資家との会合で述べた。
自動車とテクノロジー部門の高株価、金融会社グリーンシルや投資会社アルケゴスの破綻などの「事故」、銀行規制の弱体化などを指摘した。
「リスク管理は全て赤信号が点滅している」と述べ、「金融システムはより安全になっているのではなく、再びより危険になっている」との見方を示した。
規制当局が保険会社による2020年中の配当支払いを禁止したことについては、投資家に不確実性をもたらし、資本コストの上昇を招いたと批判した。
「保険業界にとって最悪の事態だった。繰り返してはならない」と語った。