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英小売売上高、11月は予想上回る 新変異株の影響懸念

発行済 2021-12-17 17:04
更新済 2021-12-17 18:36
© Reuters. 英国立統計局(ONS)が17日発表した11月の小売売上高は前月比1.4%増、前年比4.7%増と市場予想を上回った。写真はロンドンで5日撮影(2021年 ロイター/Henry Nichol

[ロンドン 17日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が17日発表した11月の小売売上高は前月比1.4%増、前年比4.7%増と市場予想を上回った。

ブラックフライデーの値下げやクリスマスの買い物の前倒しのほか、前年と異なり、多くの店舗が閉鎖されたロックダウン(都市封鎖)がなかったことが寄与した。

ロイターがまとめた市場予想は、前月比0.8%増、前年比4.2%増だった。

ONSは「衣料品店が特に好調で、新型コロナウイルス流行前の水準を初めて上回った」と指摘した。

前年11月は、不要不急の店舗は休業し、人々はあまり外出しなかった。その時との比較で、衣料・靴の販売は51%増加した。

今回の統計は、オミクロン変異株の感染拡大前のデータ。オミクロン株の流行は小売り店舗の懸念材料だ。

コンサルティング会社アルバレス&マーサルの欧州小売担当責任者エリン・ブルックス氏は、感染の拡大は量販店を圧迫すると予想。店舗は過剰在庫を処分しようと、クリスマス明けのボクシングデーや新年に大幅な値下げを迫られるとの見方を示した。

家電量販店カリーズは、この数週間、商売が勢いを失っていると指摘。ネット衣料販売ブーフーは年間利益が下振れると警告した。

業界団体によると、感染懸念から市民はクリスマス関連の買い物を早めているという。

ONSによると、ネット販売の占める割合は26%。コロナ前は20%だった。

また、小売売上高のインフレ指標であるデフレーターは6.0%で2008年8月以来の高い伸びとなり、インフレ圧力が鮮明になった。

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