[イスタンブール 3日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は3日、2月にサウジアラビアを訪問すると発表した。両国関係は過去数年で緊張が高まっている。
トルコのサウジ向け輸出は関係悪化を映して過去数年に大幅に減少。通貨急落やインフレ高進でトルコ経済が混乱する中、アラブ首長国連邦(UAE)など地域大国との関係修復に取り組んでいる。
サウジ政府の報道担当部門にコメントを求めたが、回答はない。
関係悪化の発端となったのは、サウジ人記者ジャマル・カショギ氏が2018年にトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館でサウジ当局者らに殺害された事件。エルドアン氏は事件後、サウジ政府「最高位」が指示したと発言。事実上の指導者であるムハンマド皇太子を名指しすることはなかったが、緊張が高まり、サウジは20年にトルコから輸入する製品について、不買運動につながる措置を非公式に発動した。