[台北 7日 ロイター] - 台湾財政部が7日発表した12月の貿易統計によると、輸出は前年比23.4%増の407億2000万ドルで、過去2番目の大きさとなったものの、伸び率は市場予想の26.7%を下回った。
増加は18カ月連続。世界的にコンピューター向けの半導体が不足する中、引き続きハイテク需要が堅調だった。
11月の伸び率は30.2%だった。
2021年通年の輸出は29.4%増加し、過去最高を記録。半導体から通信機器にまで、台湾のハイテク製品に対する世界的な需要に支えられた。
12月の輸出は電子部品が27.5%増の35億1000万ドル、半導体が29.2%増、通信機器が22.4%増。
財政部は一方、新型コロナウイルス流行を巡る不透明感や、持続的なサプライチェーンのボトルネックなど、今後のリスクについて警告。ただ、世界経済のファンダメンタルズが着実に改善していることに加え、ハイテク製品に対する世界的な需要が持続していることから、第1・四半期も力強い成長が続くとしている。
台湾の最大の貿易相手国である中国への12月の輸出は16.2%増の170億9000万ドル、米国への輸出は29%増となった。
また、台湾の輸入は28.1%の増加となったものの、エコノミスト予想である30.6%増を下回った。11月は33.8%増だった。
同部は1月の輸出について、前年比で14─17%増となる可能性があるとしている。