[東京 13日 ロイター] - 日銀が13日発表した2021年12月のマネーストック速報によると、M3の平均残高は前年比3.4%増の1531兆5000億円となった。新型コロナウイルスの感染拡大で企業や個人の預金が増えた20年の反動で、伸び率は2020年4月以来の低水準となったが、残高は過去最高を更新。21年通年でも、平残は過去最高となった。
預金通貨は前年比7.3%増の881兆3000億円。伸び率は前月の7.6%から縮小して20年3月以来の低い伸び。残高は過去最高となった。現金通貨は3.4%増の113兆9000億円。CDは6.2%増の34兆2000億円となった。
M2は3.7%増の1178兆4000億円で、残高が過去最高を更新した。広義流動性は4.6%増の2012兆2000億円となり、こちらも残高が過去最高。
21年のマネーストックM3の平残は前年比5.5%増の1511兆7000億円となり、14年連続で過去最高となった。新型コロナの感染拡大に伴う財政出動や消費抑制による貯蓄の増加が主因。
(和田崇彦)