40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

豪コアCPI、第4四半期は7年半ぶり高い伸び 利上げ観測拡大へ

発行済 2022-01-25 10:11
更新済 2022-01-25 11:55
© Reuters. オーストラリア連邦統計局が25日発表した第4・四半期の消費者物価指数(CPI)は、コアインフレ率が2014年以来の大幅な伸びとなった。写真は2018年7月、シドニーで撮影

[シドニー 25日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局が25日発表した第4・四半期の消費者物価指数(CPI)は、コアインフレ率が前年比で2014年以来の大幅な伸びとなった。燃料や住宅価格を中心に幅広い分野で物価上昇圧力が見られた。オーストラリア準備銀行(中央銀行)による早期利上げ観測が高まりそうだ。

総合CPIは前期比で1.3%上昇、前年比では3.5%上昇し、ともに予想を上回った。

コアインフレ率に当たるCPIの中銀トリム平均値は前期比1.0%上昇と予想(0.7%)を上回り、08年以来の大幅な伸びとなった。前年比は2.6%上昇で、市場予想(2.4%)と中銀目標レンジ(2─3%)の中央値をいずれも上回った。

統計局によると、住宅建設ブームに原材料・労働力不足が重なり、新築住宅価格は20年ぶりの大幅上昇を記録した。

中銀はこれまで、コアインフレ率は23年末まで2.5%に到達しないと想定。22年に利上げを予想しない大きな理由となっていた。

2月1日の中銀理事会ではこの見通しの妥当性が問われそうだ。アナリストは総じて、中銀が政策金利を0.1%に据え置く一方、債券買い入れの終了を発表する可能性が十分あるとみている。

キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ベン・ウディ氏は「中銀が来週の会合で資産購入を終了するのはほぼ確実だ」とした上で、「今年は賃金上昇が強まる見通しで、中銀は11月までに利上げの十分な根拠を得るだろう」と述べた。

市場は6月までに政策金利が0.25%に引き上げられ、今年末までにさらに3回の利上げで1.0%に引き上げられる可能性を完全に織り込んでいる。

<賃金動向を注視>

中銀はこれまで、豪国内ではインフレは米英ほど加速しておらず、まだ問題にはなっていないとの認識を示してきた。賃金上昇率も年率2.2%と、米英を下回っている

ただ、豪失業率は予想を上回るペースで低下し、12月に08年以来の低水準となる4.2%に改善した。過去には失業率がこの水準付近に低下すると賃金上昇が見られた。

最近の新型コロナウイルス感染急拡大も見通しを複雑にしている。感染者増加で消費が落ち込む一方、供給のボトルネックでインフレ圧力が強まる可能性がある。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます