[ベルリン 7日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が7日発表した1月の鉱工業受注指数は季節調整済みで前月比1.8%上昇で予想を上回った。海外からの旺盛な需要に支えられた。
12月は3.0%上昇(改定値)。ロイター調査のアナリスト予想は1.0%上昇だった。
経済省は、現在の地政学的状況により今後の需要については不透明感が強いとの見方を示した。
ロシアのウクライナ侵攻を受け、ショルツ首相は27日、国防費を国内総生産(GDP)比2%以上へと大幅に引き上げる方針を表明した。
VPバンクグループのチーフエコノミスト、トーマス・ギツェル氏は、国防費の引き上げはドイツの工業部門を支援すると指摘。
「経済面からみると、国防費の引き上げは国内の工業部門にプラスの効果をもたらすことは確かだ」と述べた。
また、エネルギー価格の上昇は景気後退の懸念を高めるが、ロシアへのエネルギー依存軽減に向けた転換を加速させるとの見通しを示した。