[エルサレム 20日 ロイター] - イスラエル議会で来週、国会の解散巡る採決が実施されることとなった。可決されれば、ここ3年で5回目の総選挙が行われる。
ベネット首相は退陣し、ラピド外相が後任として選挙までの暫定首相を務める。
ベネット政権は12年に及ぶネタニヤフ前首相の長期政権に代わり、1年前に発足。しかし、右派の強硬派からリベラル、アラブ系まで、意見が激しく対立する8党からなる連立政権は、離党者が出て過半数割れし、求心力が低下していた。
選挙の日程は発表されなかったが、イスラエルのメディアは10月に実施される可能性が高いと報じている。
ベネット氏は「イスラエルのために正しい決定をした」と述べた。
また、自身の政権は経済成長を押し上げて失業率を低下させ、14年ぶりに財政赤字を解消したと成果を強調した。
だが、ここ数日に政権への圧力が強まる中で同氏は連立の結束を維持できず、ネタニヤフ氏率いる右派政党「リクード」が解散動議を提出する前に自ら退陣を決断した。
汚職を巡る裁判を控えながらも復権に意欲を示してきたネタニヤフ氏は、次期政権はリクードが率いると発言。「この国の歴史上最悪の政府を追い出す」と述べた。
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