[ロンドン 25日 ロイター] - 英産業連盟(CBI)が25日発表した産業動向調査によると、7月までの3カ月間の英製造業生産の伸びは、1年超ぶりの遅いペースとなった。一方、インフレなどの問題が緩和されている一時的な兆候も示された。
CBIによると、7月までの3カ月間の製造業生産指数はプラス6と、4月までのプラス19から低下し、2021年4月までの3カ月間以来の低水準となった。ただ、長期平均のプラス2は上回った。
CBIの副チーフエコノミスト、アナ・リーチ氏は「製造業はここ数カ月、経済の明るい材料であったが、継続的なコスト圧力や供給の問題、国内外の経済状況の全般的な低迷の中で、生産と受注は軟化している」と指摘した。
7月の製造業受注指数はプラス8と、前回のプラス18から低下した。長期平均のマイナス13は上回った。
イングランド銀行(英中央銀行)が高インフレの継続期間を判断する重要な指標となる四半期ごとのインフレ期待はプラス48と、4月に付けた過去最高のプラス71から大きく低下した。
製造業楽観度指数はマイナス21と、4月に付けた2年ぶりの低水準から改善したが、平均を下回ったままだった。