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NZ住宅価格、11年ぶりに前年比で下落 金利上昇など影響

発行済 2022-08-11 14:27
更新済 2022-08-11 14:36
© Reuters. ニュージーランド不動産協会(REINZ)が11日発表した7月の住宅価格は2011年以来初めて前年比で下落した。オークランドで2017年撮影。(2022年 ロイター/Jason Reed

[ウェリントン 11日 ロイター] - ニュージーランド不動産協会(REINZ)が11日発表した7月の住宅価格は2011年以来初めて前年比で下落した。

REINZがまとめた7月の全国住宅価格の季節調整済み中央値は前月比2.8%下落、前年比1.6%下落となった。調整前の中央値は前年比1.8%下落だった。

ニュージーランド(NZ)の住宅価格は、2021年11月までの2年間で40%以上上昇した。しかし信用の引き締め、住宅の需給緩和、住宅ローン金利の上昇が価格の重しとなっている。

キウイバンクのシニアエコノミストは、11年ぶりの下落は衝撃的かもしれないが、価格が昨年5月の水準に戻っただけだと指摘。「ただ信用状況が依然厳しく、信頼感が欠如しているため住宅価格は現在のサイクルでさらに下落する余地がある」と述べた。

ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は昨年10月に住宅価格は「持続不可能」と指摘し、政策金利の引き上げを開始した。その後、住宅価格が昨年11月のピークから15%下落するとの見通しを示している。

ANZ銀行は、住宅市場は現在「決定的に冷え込んでいる」とし、それを阻止する要因は経済見通しからみてあまりないとの見方を示した。

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