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マレーシアGDP、第2四半期は1年ぶり高い伸び 下期は減速へ

発行済 2022-08-12 13:19
更新済 2022-08-12 15:47
© Reuters.  8月12日、マレーシア中央銀行が発表した第2・四半期国内総生産(GDP)は前年比8.9%増加した。写真はマレーシアのクアラルンプールで昨年9月撮影(2022年 ロイター

[クアラルンプール 12日 ロイター] - マレーシア中央銀行が12日発表した第2・四半期国内総生産(GDP)は前年比8.9%増加し、前年比として1年ぶりの高い伸びとなった。内需の拡大や堅調な輸出が追い風になった。

成長率は第1・四半期の5%から拡大し、市場予想の6.7%も上回った。

ベース効果で16.1%の成長率を記録した2021年第2・四半期以来の大きさとなった。

前期比(季節調整後)の成長率は3.5%。第1・四半期は3.8%だった。

マレーシア経済は4月の国境再開以降、力強い回復基調をたどっている。

ノル・シャムシアー総裁は記者会見で「今年後半も経済は回復を続ける見込みだ。ただ世界的な逆風の中で、ペースはより緩やかになる」と述べた。

今年の成長率について、従来見通し(5.3─6.3%)の上限付近になるとの見方を示した。

22年の総合インフレ率とコアインフレ率は平均して高くなると予想される。だがノル・シャムシアー氏は金融政策について、将来的により強い措置が必要にならないよう政策金利を段階的に調整する必要があると指摘。いかなる措置も慎重かつ段階的に行われると述べた。

マレーシア中銀は7月に2会合連続で利上げを決定した。

キャピタル・エコノミクスはリポートで、商品価格が下落し国境再開による押し上げ効果が薄れるにつれ、マレーシアの経済成長は今後数四半期で減速するとの見方を示した。

同社のアジア担当シニアエコノミスト、ギャレス・レザー氏は、「しかし国境の再開が経済活動をある程度支援するため、減速は比較的穏やかなものになる可能性が高い」と予想した。

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