[フランクフルト 20日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連邦銀行(中央銀行)総裁は20日、現地紙ライニッシュ・ポストに対し、ドイツが景気後退に突入する可能性が高まっているが、来年も高インフレが続くとみられ、ECBは利上げを継続すべきだと主張した。
総裁はインフレ見通しが一段と悪化しており、ドイツのインフレ率は今後数カ月で10%を超える可能性もあると指摘。
「インフレ率が以前の予想を上回り、来年平均で6%前後になる可能性が高まっている」とし、独連銀の来年の予測である4.5%に大きな上振れリスクがあることを示唆した。
エネルギー危機が今後も深刻化すれば、ドイツが冬にかけて景気後退に見舞われる可能性が高いとも発言。
その上で「インフレ率は高く、一段の利上げが必要だ」と主張した。9月の利上げ幅には触れなかった。
市場は現在、9月の利上げ幅を60ベーシスポイント(bp)と予想している。