[ロンドン 24日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)によると、6月の英国のロシアからの輸入は3300万ポンド(3900万ドル)と、25年前の統計開始以降で最低となった。ウクライナ侵攻を受けた対ロシア制裁が主因。
今年2月のウクライナ侵攻前の12カ月平均を96.6%下回った。
6月はロシアからの燃料輸入が初めてゼロとなった。ロシアは昨年、英国にとって最大の精製油輸出国だった。
英政府は制裁の一環でロシア製品の輸入禁止や関税引き上げに踏み切っている。ロシア産石油・石油製品の輸入も年内に段階的に廃止する。
ONSによると、こうした制裁に加え、企業が自主的にロシア製品を敬遠していることも輸入減少の一因とみられる。
6月の英国の対ロシア輸出は前月比でやや増加したものの、2月までの12カ月平均を約66%下回った。制裁対象外の医薬品の輸出が増えた。