[ベルリン 25日 ロイター] - 独IFO経済研究所が発表した10月の業況指数は84.3と、前月改定値(84.4)からほぼ変わらなかった。企業の見通しが改善し、市場予想(83.3)ほどの低下は免れた。
期待指数が75.6と、前月の75.3からわずかに上昇。5月以来の上昇となった。
ただ、IFOのクレメンス・フュースト所長は「期待値は改善したが、今後数カ月間への不安は残っている。ドイツ経済は厳しい冬を迎えている」と述べた。
LBBW銀行のイェンスオリバー・ニクラッシュ氏は「今回の指数は迫り来るリセッション(景気後退)を変えるものではない。今後数カ月は景気が良くなるよりも、さらに悪くなる可能性の方が高いだろう」と語った。
ハウク・アウハウザー・ランペのアレクサンダー・クルーガー氏は、「企業は依然として不景気モードにとらわれており、エネルギー危機が経済活動を阻害している」と指摘した。
ドイツ政府は、エネルギー危機、価格上昇、供給ボトルネックの影響で来年にリセッションに陥ると予想している。
IFOによると、第4・四半期の成長率はマイナス0.6%となる見通し。
調査担当者によると、小売業の期待値は過去最低となったが、産業界の輸出期待はわずかに改善した。