[上海 21日 ロイター] - 中国人民銀行(人民銀行)は21日、金融システムから8営業日ぶりに短期資金を吸収した。債券価格は最近の急落から持ち直した。
人民銀は期間7日のリバースレポを通じて30億元(4億1896万ドル)を金融機関に供給した。この日は50億元相当が満期を迎えるため、差し引きでは20億元の吸収となった。
先週は差し引き3680億元を供給。中国が新型コロナウイルス対策を段階的に緩和するとの観測や不動産部門への支援措置を背景にリスク選好度が高まり、債券価格は1日として2年ぶりの大幅な下落を記録していた。
21日の取引で債券価格は軒並み上昇し、指標10年物国債先物は一時0.3%超上昇。0.18%高で取引を終えた。10年債利回りは一時3ベーシスポイント(bp)超低下し、0.75bp低下して引けた。
市場関係者らは、債券に対するセンチメントが徐々に改善したとし、資金の逼迫緩和や国内の新型コロナ感染状況悪化が影響したと指摘した。