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インド経常収支、7-9月は赤字拡大 GDP比9年ぶり高水準

発行済 2022-12-30 17:24
更新済 2022-12-30 17:27
© Reuters. インド準備銀行(中央銀行)が29日発表した2022/23年度第2・四半期(7─9月)の経常収支は赤字幅が拡大した。ルピー紙幣、2017年撮影。(2022年 ロイター/Thomas White/Ill

[ムンバイ 29日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)が29日発表した2022/23年度第2・四半期(7─9月)の経常収支は赤字幅が拡大した。コモディティー(商品)価格の高騰やルピー安で貿易赤字が増加した。

7─9月の経常赤字は364億ドルで10年あまりぶりの高水準。国内総生産(GDP)比4.4%で13年4─6月以来の高さとなった。ロイターがまとめたエコノミストの予想中央値は355億ドルだった。

第1・四半期(4─6月)は182億ドル(GDP比2.2%)、前年同期は97億ドル(同1.3%)の赤字だった。

7─9月の財貿易赤字は835億ドルで4─6月の630億ドルから拡大した。

統計発表後に発表された金融安定報告書は、貿易赤字の拡大について「サービス輸出と送金の伸びは堅調だったものの、世界需要鈍化の輸出への影響」を反映したと指摘した。

サービス輸出は前年比30.2%増加。ソフトウエア、ビジネス、旅行サービスの輸出が押し上げた。

個人の送金は前年比29.7%増の274億ドル。

総合収支は304億ドルの赤字。前年同期は312億ドルの黒字だった。

バローダ銀行のエコノミスト、アディティ・グプタ氏は、経常赤字はピークに達したとみられるが、リスクはなおあると指摘し「世界経済が減速しているため、モノ、サービスいずれの輸出も低迷した状態が続くだろう」と述べた。

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