[ベルリン 17日 ロイター] - ドイツ産業連盟(BDI)は17日、今年の国内経済が0.3%のマイナス成長になるとの見通しを示した。エネルギー危機が引き続き産業の重しになると警告している。
BDIのルスブルム会長は、年初は緩やかな景気後退傾向が広がるが、春には改善が始まると予想。
モノ・サービスの輸出は今年、実質ベースで1.0%増加する見通し。ただ、ドイツの輸出増加率は世界貿易の増加率を引き続き下回るとみられている。世界貿易の増加率の予想は1.5%増。
同会長は、ドイツが相対的にエネルギー価格が安い国に出遅れていると指摘。「エネルギーコストは、以前からエネルギー集約型企業を圧迫しているだけでなく、産業のバリューチェーン全体に目に見える影響を及ぼしている」とし、生産移転の可能性も排除できないと述べた。