[ブラジリア 28日 ロイター] - ブラジル中央銀行が28日発表した1月のグロスベースの債務の対国内総生産(GDP)比は73.1%と、昨年12月の73.4%から低下し、2017年6月(72.7%)以来5年7カ月ぶりの低水準となった。名目GDPの上昇が主因。
一方、公的部門の基礎的財政収支は990億レアル(190億ドル)の黒字だった。黒字額はロイターがまとめたアナリスト予想の900億レアルを上回った。前年同月は1010億8000万レアルの黒字だった。主に1月の記録的歳入による中央政府の黒字794億レアルが寄与した。
州・地方自治体は218億レアルの黒字となる一方、国営企業は22億レアルの赤字だった。
ただ今年の基礎的財政収支見通しは、ルラ大統領の選挙公約の実行に向けた数十億レアル規模の歳出案を承認後、大幅な赤字になると想定されている。
政府は財務省が27日に発表した燃料税の復活などにより、今年の財政赤字を削減する計画を示している。