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ユーロ圏総合PMI、2月改定52.0 景気後退懸念が緩和

発行済 2023-03-03 20:22
更新済 2023-03-03 20:27
© Reuters. S&Pグローバルが3日発表した2月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は52.0と、8カ月ぶりの高水準となった。仏ニースで2021年撮影。(2023年 ロイター/Eric

[ロンドン 3日 ロイター] - S&Pグローバルが3日発表した2月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は52.0と、8カ月ぶりの高水準となった。

サービス部門が好調だった。ユーロ圏の景気後退突入に対する懸念が和らいだ。

速報値は52.3、1月は50.3だった。2カ月連続で好不況の分かれ目となる50を上回った。

S&Pグローバルのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「2月の経済活動は明確に拡大した。ユーロ圏の景気後退に対する懸念が当面緩和される」と指摘。

「企業信頼感が昨年後半に記録した低水準から回復している明確な兆しがある。エネルギー市場に対する懸念の後退や、インフレがピークを過ぎ、景気後退リスクが緩和した兆しが支援要因だ」と述べた。

1年先に対する楽観度を示す先行き生産指数は60.4から61.2に上昇。1年ぶりの高水準となった。

2月のユーロ圏サービス部門PMI改定値は52.7。速報値は53.0、1月は50.8だった。

需要が上向き、昨年10月以来初めて受注残が積み上がった。新規事業指数は50.1から52.2に上昇。

旺盛な需要を背景に企業は再び値上げを実施。ただ値上げのペースは過去1年あまりで最低だった。

同氏は「販売価格の上昇率が高止まりする兆しがあるほか、経済の耐性が予想以上であるため、欧州中央銀行(ECB)がより積極的な金融引き締めに乗り出すとみられる。このため、数カ月先の需要の伸びには下振れリスクがある」と述べた。

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