[ミラノ 6日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁は6日、0.5%ポイントの利上げが予想される3月の理事会後の政策対応について、データに基づき決定しなければならないとの見方を示した。
イタリア紙ラ・スタンパに対し「3月の予想がどうなるかを慎重に見極める必要がある。これは、われわれの将来の決定を導く最も重要なデータだ」と述べた。
ラガルドECB総裁は5日、ユーロ圏のコアインフレ率は当面高止まりすると予想し、今月の理事会で50ベーシスポイント(bp)の利上げを実施することは確実になりつつあると述べている。
ECBは昨年7月以降合わせて3%ポイントの利上げを実施。3月理事会でさらに0.5%ポイントの利上げを行うことを示唆している。
センテノ氏は「3月以降の対応については、数日中に出される経済見通しをじっくりと検討することが重要と考えている」と述べた上で、これまでの政策金利の引き上げプロセスは速すぎたとの見方を示した。
「これほど急ピッチの利上げは過去に例がない。これまでの300bpの利上げがインフレに効果を及ぼすよう、忍耐強く見守る必要がある」とした。