[ベルリン 19日 ロイター] - 中国における海外旅行需要が過去2年で最高水準に達したことが調査で分かった。世界有数の旅行展示会「ITB」の主催団体が19日、明らかにした。
ITBのパートナーである旅行コンサルティング会社IPKの調査によると、約8割が向こう1年間に海外旅行を計画していると回答。また、約半数が可能なら以前より頻繁に海外旅行をしたいと答えた。
ITB主催団体は「向こう12カ月間にもっと海外旅行をしたいという中国人の意欲の高まりは、2024年の大幅な回復に向けた確かな土台になる」とした。
中国人旅行者は過去の調査で近隣諸国を行き先として好む傾向にあったが、今回は欧州への関心が高まったという。
ただ、回答者はオフシーズンに旅行したり滞在期間を短縮したり、安価な宿泊先を探すなどして旅行費用を抑えることに関心を示しており、中国人旅行者の節約志向が以前より高まる可能性がある。