[ワシントン 21日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が21日に発表した8月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比0.7%減の404万戸だった。410万戸に増加すると見込んでいた市場予想に反して減少した。
中古住宅価格の中央値は前年同月比3.9%上昇の40万7100ドルと、3カ月連続で40万ドルを超えた。住宅の供給不足が続いている中で、住宅価格は上昇した。
最近は住宅ローン金利が再び上昇しており、中古住宅販売戸数はさらに減少する可能性がある。
地域別で見ると南部と西部が前月より減り、中西部は増え、北東部は横ばいだった。
8月の全体の前年同月比は15.3%減。中古住宅は米住宅市場の大きな部分を占めている。
8月に市場に出ていた中古住宅は110万戸と14.1%減った。
8月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は3.3カ月と、前年同月の3.2カ月から延びた。健全な需給バランスは4─7カ月とされている。
NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「住宅販売戸数が減少している一方で、住宅価格は上昇を続けている」とし、「住宅価格の上昇が和らぐには供給が実質的に倍増する必要がある」と述べた。