[ロンドン 22日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が22日発表した8月の小売売上高(数量ベース)は前月比0.4%増だった。消費者が総じて生活費の高騰に対応できていることが浮き彫りになった。
ロイターがまとめた市場予想は0.5%増だった。7月は大雨の影響で前月比1.1%減少していた。
ONSによると、食品販売が一部回復したほか、衣料販売が好調だった。天候の回復を受けて実店舗への客足が戻り、インターネット販売は小幅に落ち込んだ。燃料販売も価格上昇を背景に減少した。
小売売上高が前月比で増加したのは今年6回目。個人消費の底堅さが示された。
市場調査会社GfKが22日発表した9月の消費者信頼感指数は昨年1月以来の高水準だった。
ただ、イングランド銀行(英中央銀行)の2021年12月以降の利上げが年内の個人消費に悪影響を及ぼす可能性がある。中銀は前日、景気減速の兆しがあるとして政策金利を据え置いた。
8月の小売売上高は前年同月比では1.4%減と、昨年3月以降で最小の落ち込みだった。市場予想は1.2%減。