[ベルリン 22日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた9月のドイツのHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は46.2と、好不況の分かれ目となる50を3カ月連続で下回った。
モノとサービスの需要減少が続いており、第3・四半期は大幅なマイナス成長になる見通しという。
市場予想は47.2、8月は44.6だった。
ハンブルク商業銀行のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は「総合PMIはドイツ経済が今四半期に再び縮小したとの見方を裏付ける内容だ」と指摘。「かなり大幅な」1.0%のマイナス成長が予想されると述べた。
サービス部門PMI速報値は49.8で、前月の47.3から大幅に上昇したものの、2カ月連続で50を下回った。
製造業PMI速報値は39.8で、前月の39.1から上昇したが、依然50を大幅に下回っている。
同氏は「ドイツの製造業が最近、苦境に立たされていることは周知の事実だ」と指摘した。
将来の活動に対する企業の期待度は昨年11月以来の低水準。悲観論が楽観論を再び上回った。製造業とサービス業の双方で心理が悪化した。