[モスクワ 10日 ロイター] - ロシア中央銀行は10日、1─9月の経常黒字が前年同期比79.1%減の409億ドルになったと発表した。ただ緩やかな回復の兆候は続いているという。
昨年はウクライナ侵攻を受けて西側が対ロ制裁を発動したが、輸入減少と好調な石油・ガス輸出で黒字幅は過去最大の2274億ドルを記録した。
これに対し、今年1─9月の石油・ガス収入は前年同期比34.5%減少。財務省はウラル原油の価格下落と天然ガスの輸出減少が響いたとしている。
ただ輸出は徐々に回復しており、中銀は先月に2023年経常黒字見通しを260億ドルから450億ドルに引き上げた。昨年1─9月の経常黒字は1960億ドルだった。