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欧米為替見通し:ドル伸び悩み、アジア株の乱高下と米9月利上げを意識

発行済 2015-09-09 17:22
更新済 2015-09-09 17:33
欧米為替見通し:ドル伸び悩み、アジア株の乱高下と米9月利上げを意識
今日の欧米市場で、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。
9日も欧米は株高とみられ、リスク選好の地合いだが、日経平均株価が前日の大幅安から今日は急反発となるなどボラティリティが激しいことや、16-17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、積極的に動きにくいためだ。
欧米やアジアの株式市場は8日から9日にかけて上昇し、リスク選好の地合いとなったが、ドル・円は上値が重い展開だった。
日経平均が大引けにかけて一段高となっても、ドル・円は今日の高値からわずか10銭程度の上昇にとどまった。
その理由としては、最近の主要株価の乱高下が背景にある。
特に、日経平均株価は8日の取引で年初来の上昇分を他の先進国と同様に帳消しにしたが、今日は一転して1300円超高と、1994年1月以来21年ぶりの上げ幅を記録。
また、上海総合指数も、今日は堅調地合いが続いているが、8日は前場の軟調地合いから大引けにかけて大きく切り返すなど、値動きの大きさが目立った。
一方、16-17日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれるが、利上げの9月実施については見方が分かれている。
4日に発表された8月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が雇用の持続的改善に必要とされる20万人台を割り込んだ。
ただ、7月分、6月分とも上方修正され、過去3か月の平均は22.1万人、通年での平均も21.2万人と、依然20万人を上回っていることが9月利上げを後押しする材料と指摘される。
こうした見方から、ドル・円は積極的に動きにくい展開となり、前週上値抵抗レベルだった120円80銭付近(200日移動平均線)を上抜けられるか注目されよう。
【今日の欧米市場の予定】 ・17:30 英・7月鉱工業生産指数(予想:前月比+0.1%、前回:-0.4%) ・17:30 英・7月製造業生産指数(予想:前月比+0.2%、前回:+0.2%) ・17:30 英・7月貿易収支(予想:-95億ポンド、前回:-91.84億ポンド) ・20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週) (前回:+11.3%) ・21:15 カナダ・8月住宅着工件数(予想:19.1万件、前回:19.3万件) ・23:00 カナダ銀行(中央銀行)が政策金利発表(予想:0.50%、前回:0.50%) ・23:00 米・7月JOLT求人件数(予想:530万件、前回:524.9万件) ・02:00 米財務省10年債入札(210億ドル) ・06:00 NZ準備銀行が政策金利発表(予想:2.75%、前回:3.00%)

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