[北京 18日 ロイター] - 中国国営の新華社通信は17日夜、共産党中央財経委員会弁公室の担当者の話として、2024年の中国経済は課題よりも機会の方が多く、不利な要素よりも有利な条件の方が強いとの見解を伝えた。
中国指導部は11─12日に翌年の経済運営方針を議論し、経済目標を設定する中央経済工作会議を開いた。
新華社によると、同会議はマクロ経済政策が引き続き景気回復の下支えになると表明。党中央財経委員会弁公室は「中国の物価は低く、中央政府の債務水準は高くなく、金融・財政政策を強化する条件が整っている」と指摘した。
とはいえ、需要、消費、企業投資が弱いままであるため、国内経済の閉塞感は続いている。
党担当者は来年について、パンデミック(新型コロナウイルス大流行)後の回復から持続的な消費拡大への転換を目指すと述べた。
新華社は今年の国債発行、金利・税金・手数料引き下げといった政策の効果は来年も続くと指摘。「全ての関係者の協調的な努力により、不動産リスクの防止と市場の安定化という政策目標は完全に達成できる」と伝えた。