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独IFO業況指数、12月86.4で予想外の低下 マイナス成長の懸念

発行済 2023-12-18 18:54
更新済 2023-12-18 19:10
© Reuters. 独IFO経済研究所が18日発表した12月の業況指数は86.4と、予想外に低下した。期待指数と現況指数の双方が低下した。写真はベルリンで10月撮影(2023年 ロイター/Ann

Maria Martinez

[ベルリン 18日 ロイター] - 独IFO経済研究所が18日発表した12月の業況指数は86.4と、予想外に低下した。期待指数と現況指数の双方が低下した。

ロイターがまとめた業況指数の市場予想は87.8。11月改定値は87.2だった。

IFOのクレメンス・フュースト所長は「ドイツ経済は低迷が続いている」と指摘した。

INGのマクロ担当グローバル責任者、カルステン・ブルゼスキ氏は「先月の財政問題はドイツ経済に明らかに影響している」と語った。

現況指数は88.5で、11月の89.4から低下。期待指数も84.3と、11月の85.1から低下した。現状に対する満足度が低下し、来年上半期について懐疑的な見方が強まっていることが浮き彫りになった。

IFOの調査担当責任者、クラウス・ボールラーベ氏はロイターに対し、ドイツ経済は需要に問題があると発言。今回の指標は第4・四半期の国内総生産(GDP)が小幅なマイナス成長になることを示していると述べた。

ドイツ経済は第3・四半期にすでにマイナス成長となっており、2四半期連続でマイナスになれば、テクニカルリセッション入りすることになる。

キャピタル・エコノミクスの欧州担当チーフエコノミスト、アンドリュー・ケニンガム氏は「GDPは2四半期連続で縮小する可能性が高く、2024年の見通しもあまり良くない」と述べた。

キャピタル・エコノミクスは、ドイツ経済が24年に停滞すると予測。金利上昇が建設・産業投資に与える影響、財政引き締め、労働市場の軟化で消費者の警戒感が続くことを考慮した。

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