[ブラジリア 29日 ロイター] - ブラジル財務省が29日発表したデータによると、中央政府の2023年基礎的財政収支は2305億レアル(470億ドル)の赤字となった。
赤字額は対国内総生産(GDP)比2.1%で、新型コロナウイルス禍により歳出が拡大した20年に次いで過去2番目の規模となった。22年は同0.5%の黒字だった。
12月の基礎的財政収支は1161億レアルの赤字。裁判所が命じた支払いを終えるための924億レアルの拠出が影響した。ボルソナロ前大統領は21年、裁判所命令による支払いに年間で上限を設ける憲法改正を行った。これにより未払い金が積み上がり、ルラ政権が対応に動いた。
政府は今年中に基礎的財政収支の赤字を解消する目標を掲げているが、昨年の大幅な財政拡大を受け、市場はこの公約達成に懐疑的な見方を示している。
23年は支出(実質ベース)が12.5%増加した一方、純収入が2.2%減少した。