[ベルリン 30日 ロイター] - ドイツ政府の経済諮問委員会(5賢人委員会)は30日、政府の借り入れを制限する「債務ブレーキ」の改革を提言した。
憲法で規定されている債務ブレーキは財政赤字を国内総生産(GDP)の0.35%以内に制限するよう定めている。
諮問委員会のシュニッツァー委員長は改革案について、財政の持続可能性を損なうことなく、将来を見据えた政府支出を可能にすると説明した。
委員会は債務ブレーキ停止後、数年間の移行段階を設けるよう提言している。
マルメンディエ委員はこれにより危機を克服するための財政上の余地が得られ、債務ブレーキを一時的に解除するための「緊急事態」について頻繁に議論することを避けられると説明した。
委員会は循環調整の計算方法を改善することや、年間の構造赤字を債務比率と結びつけることも提案した。これは0.5%から1%の範囲としている。