[台北 31日 ロイター] - 台湾主計総処が31日発表した昨年第4・四半期の域内総生産(GDP)速報値は前年比5.12%増と、ロイターがまとめた市場予想の4.35%増を上回った。
域内消費が好調だったほか、輸出が上向いた。通年のGDPは1.4%増だった。
第4・四半期のGDPは前四半期比では、季節調整済み年率換算で8.79%増。
第3・四半期のGDPは前年比2.32%増だった。
台湾の輸出は9月に1年ぶりに増加に転じた。新型コロナウイルス後は域内消費も回復している。
ファースト・キャピタル・マネジメントのアナリストは「第4・四半期の台湾経済は、通常の輸出主導型成長軌道に緩やかに戻った。個人消費も通常の成長水準を維持し、投資の落ち込みを相殺している」と指摘。その上で、人工知能(AI)関連の需要拡大や米経済の軟着陸を理由に今年の輸出を前年比4─5%増と予想。今年のGDPが3.2%増加するとの見方も示した。
第4・四半期の輸出は前年比3.4%増。第3・四半期は5.1%減だった。第4・四半期の貿易黒字は前年比で131%増加した。
通年のGDPは1.4%増と、過去14年間で最低。2022年の2.45%増を下回った。